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2020-08-26

小さな奇跡 #11 氣づく・・・詩を書くということ

photo: Ayusara

photo: Ayusara

氣づく – 詩を書くということ

ゆれる花を見て美しいと感じるとき
そこに
風の姿を見つめ
太陽の光を感じ
雨の恵みをたどり
根を養う大地の慈愛を思う

ああ、このうたかたの豊かさを
なんと言葉にしたらいいだろう

詩を書くということは
見えている世界と見えない世界を
蜜蜂のように行ったり来たりしながら
宇宙の秘めごとを暴いていくことかもしれない

大量の花から
わずかに抽出される精油のように
詩はわたしたちを目覚めさせるものだから
詩は風のようなものと言える

太陽の光があまねく
生きとし生けるものを照らすように
詩はわたしたちを温めるものだから
詩は火のようなものと言える

天と地を循環する雨が
生きものたちをみずみずしく満たすように
詩はわたしたちを潤すものだから
詩は水のようなものと言える

新しいいのちを育む大地が
生と死のすべてを滋養に変えるように
詩はわたしたちを養うものだから
詩は土のようなものと言える

なるほど

詩には四大元素が宿っているのだな

そして

詩を書くということは
森羅万象に宿る四大元素を
言葉で紡いでゆく音楽とも言える

そういうことか

なぜわたしが
詩を書くことで憩うのか
ようやく氣づけた

言葉:Ayusara

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