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2020-09-17

アートにエールを!ハートにエールを!

photo: エディさん/Photo-ac

photo: エディさん/Photo-ac

 

9月11日金曜日の東京新聞に掲載された
上智大学名誉教授でカトリック司祭の
アルフォンソ・デーケンさんについて書かれた記事を読みました。
9月6日に88歳でお亡くなりになられましたが
私はこの新聞の記事で初めてデーケンさんのことを知りました。

死をタブー視しない「死生学」を日本に定着させ
近しい人との死別をどのように乗り越えたらよいのか
という問いに答え、ホスピスを回り終末医療の在り方にも
影響を与えた方だと書いてありました。

デーケンさんは長年、日本の終末期医療や
グリーフケアの普及に取り組まれた方だったのですね。

私は幼い頃に実母を亡くした影響からなのか
子供の頃から、より良く生きるために
死を思うことの必要性を常々感じていました。
デーケンさんの記事に出会ったこともまた
小さな奇跡」かもしれません。

・・・死には「肉体的な死」と
生きる意欲を失う「心理的な死」、
病を患ったときに寄り添う人がいない「社会的な死」、
文学や音楽など心の潤いを感じる生活ができなくなる
「文化的な死」の、4つの側面があると主張。
全ての「死」に目を向け、
生活の質を高める大切さを訴えた・・・

(東京新聞2020年9月11日付記事より抜粋)

私はこの記事を読んだとき
いま世界中のたくさんの人々が
この「4つの死」のいずれかに向き合いながら
毎日を過ごしているのではないかと思いました。

現在東京都では
文化の灯を絶やさないための緊急対策として
芸術文化支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」
を実施しています。

新型コロナ感染症の感染拡大防止に伴い
活動を自粛せざるを得ないアーティストを支援すると同時に
在宅でも都民が文化芸術に触れる機会を提供するものです。

前述のデーケンさんの記事の「文化的な死」に対して
真っ向から取り組む素晴らしいプロジェクトだと思います。
様々な事情で、なかなか日常で文化芸術に触れられない方も
日本にはこんなに素晴らしいアーティストが
たくさんいることを知ってもらうよい機会になります。

困難な状況に立ち向かいながらも
素晴らしいパフォーマンスを提供するアーティストの作品は
私たちに生きる歓びや感動を呼び覚ましてくれるかもしれません。

素晴らしい作品にあふれた「アートにエールを!」ですが
そのなかで今日は、河越重義さんの「Cáscara Blanca」をご紹介します。

河越重義さんは、先月のブログ記事
宇宙にオーダーしたら願いが叶った」で紹介した河越愛子さんの旦那様です。
ギタリスト、コンポーザー、アレンジャー
レコーディングエンジニアなど、多彩にご活躍されていらっしゃるアーティストです。

「Cáscara Blanca」は河越さんが「アートにエールを!」
のために新たに作曲したオリジナルです。

河越さんのフットワークの軽さと曲作りの早さ。
そしてアーティストたちをまとめるリーダーとしての才能にも
改めて感動を覚えました。

文化芸術の灯を絶やさないようにと立ち上がったのは
作品を提供したアーティストだけではありません。
このプロジェクトの裏方として尽力されたアーティストの方々にも、
心からエールを送りたいと思います。

私はこのような素晴らしいアーティストの皆さんのことを
いかなるときも私たちを「文化的な死」から救い出す
地上の天使だと思っています☆

「アートにエールを!」

そして、地球上のすべての人に

「ハートにエールを!」

 

アートにエールを!
https://cheerforart.jp/detail/5569

Cáscara Blanca

包国 充 Flute
河越 重義 Guitar, Tres
吉岡 大典 Bass
松山 修 Drums, Percussions

 

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