2019-05-01
小さな奇跡 #10 思い出す
狂おしいほどの純愛に震えていた
遥か彼方の地球に
見つけてしまった運命のヒト
しあわせにしたいと切望した
そのヒトの世界360度 全て
エクスタシーで満たしてあげたいと願った
そうだった
そして虹の光の矢となって
その美しくしなやかな心臓をめがけて
飛び込んできたのだった
わたしが地球にこぼれ落ちた日
宇宙は歓喜に満ちあふれた
わたしが笑うと 宇宙は喜び
わたしが泣くと 宇宙も悲しんだ
そうだった
わたしはずっと愛されていた
こんなにも惜しみなく
世界を手渡されていたのだ
愛しきひとよ
誰よりも
わたしをそう呼ぼう
わたしは
わたしを愛するために生まれたのだから
言葉:Ayusara
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