Pa Ola Hawaii #7
こんにちは、Ayusaraです。
5日間のプログラムのうちの4日はみっちりとロミロミの哲学を学んだ私たちに
いよいよPa Ola Hawaiiの手技を見せていただける機会が訪れました。
「技は教えてもらうものではなく盗むもの」
日本の伝統文化や職人の世界で継承されている「学ぶことの本質」。
Pa Ola Hawaiiも同様に「見て覚える」習得方法を貫いています。
もちろんマニュアルはありません。ノートをとることも禁じられています。
全身全霊で学びます。
Pa Ola Hawaiiのロミロミはとてもシンプル。無駄な動きがひとつもありません。
少ない手技で絶大な効果をもたらします。
プラクティショナーの動きはルア(格闘技)のようでもありフラのようでもあり
淀みなく力みもなくすべてが流れるように美しく力強い。
デモンストレーションを見せていただいた後に一言。
「はい、じゃあやってみて」
冷や汗のち、ごまかし笑い・・・
「こんな感じ」と思っていざマッサージテーブルに向かうと頭が真っ白。
「こうだったかな?」「これであってる?」
クライアント役の仲間に聞くことしかできません。
見かねて「どれどれ」とちょっとだけ指導してもらう、この繰り返し。
その夜は夕ご飯の後、今日見た事を必死で思い出してノートに書きとめましたが
すでに忘れているものも・・・。
「クムでさえ何年もかかって覚えたものを昨日今日で覚えようなんておこがましい」
そんな氣持ちが湧いてきて途中で書くのをやめました。
人一倍物覚えの悪い私。
どう逆立ちしても今思い出せるもの以上は身体に残っていないもの。
文字や絵にして残しても身体が覚えていなければなんにもなりません。
今は何でもマニュアルがあり教えてもらって当たり前という風潮の中で
こうして長きにわたり受け継がれてきたロミロミを
昔ながらのやり方で学ぶことができるのは本当にありがたいことです。
伝承と呼ばれるものの技術ましてや奥義など
そうそう易々と手に入るものではありません。
せめてひとつだけ、ひとつだけ覚えて持ち帰ろう♪
いつかはそのひとつひとつが繋がって私のロミロミになることを願って☆
「わずかな技のなかで安らえ」・・・。
最終回へつづく・・・